苦手

 昨日は「建国記念日」ということで祝日だった。科学的な根拠はないがおよそ紀元前660年くらいに神武天皇が即位した日であるということらしい。この祝日が導入されるにあたって、天皇を神格化し、その政治を美化した戦前の「紀元節」の復活であるとしての批判があり、それは現代でも保守・革新双方で論議の対象となっている。つまるところ天皇制の是非や政教分離・信仰の自由等の問題に行き着くのだろう。個人的には政治制度としての天皇制は否定だが、文化としての天皇家を否定するつもりはない、というスタンスである。それにしても一番の問題はこういう意見を言うだけで何をされるかわかったものではないという恐怖があるところ。話がいきなり飛ぶような感じもするが、僕は「熱狂的なファンの団体」というやつが苦手だ。たとえば尾崎豊自身は別にいいんだけど、そのファンの集団が苦手だ、とかそういうことである。これは宗教や政治思想なんかでも同じで、その内容自体には学ぶべきところが多かったりもするのに、歴史をふりかえってみても、それがある集団を形成したとたんにとんでもないことになることが非常に多い。恐い恐い。