グリーンデイ

wondermissile2005-05-20

 何の脈絡も無く突然GREENDAYを聴きたくなった。しかも『DOOKIE』とかのころである。で、聞き直して思うのは「変わらないなあ」ということである。これは良い意味である。しかもとりたてて個性的なサウンドでもないのに個性的である。
 はっきりいって僕は10年前にはGREENDAYはむしろ嫌いなバンドだった。理由としては『ただのポップなロックバンドなのにパンクだとかいうことになってて「パンクじゃないだろ」』というロッキンオン的精神論によるものと、そのサウンドがあまりにも潔いためにつまらなく感じていたことによる。つまり「なんの個性もオリジナリティもないじゃん。」という誤解である。
 じゃあ、今は好きかと言うと別にそんなこともなく、「良いバンドだな」とは思うがファンではないという感じである。
 彼等を聴いていて思う事は、「変化することは必ずしも重要では無い」ということと「個性など意識的に生み出すものでもないし、必要でもない」ということだ。殊更に変化や個性を求めて何ものでもなくなる例が腐るほどある。個性なんてものはみなあたりまえのようにもっているものなのだ。問題なのは質なのであって、目新しさや特殊性という、ものめずらしさ的、表層的な表現力等重要ではない。