事実確認

 最近、神戸の酒鬼薔薇事件の犯人(とされる)少年Aが出所してきたらしいが、それにともなってネット上でこの事件について検索してみた。すると、「少年Aは冤罪」説がいくつも流布されていて驚いた。詳細についてはここでは触れないが、非常に考えさせられる指摘も多い。少なくとも、少年Aが犯人であれそうでないのであれ、警察の調査や少年裁判がかなりずさんで、乱暴なものであることは確かであろう。興味のある人はこの事件に関して検索すればすぐ出てくるので読んでみてください。

 それに関連して、「いったいどの情報が確かなのか」と感じた。この事件に関してもそうだが、世の中の情報はあまりにも違う見解が溢れていて判断が難しい。この事件の関連でリンク先をいろいろ飛んで行くと、何故か歴史認識従軍慰安婦問題、教科書問題などを扱うサイトやブログに辿りついたりする。そこでは虐殺はないことになっていたり、あったことになっていたり、慰安婦はいたことになっていたりいなかったことになっていたり。朝日新聞は嘘だらけだったりそうでなかったり。真贋の見きわめが非常に難しい。
ネット上でいろんな批判が展開され、「今までなら分からなかった事が分かるようになった」とか言う人もいるが、反面余計に分からなくなった気もする。