MASTER キートン

wondermissile2005-06-02

 話題としてはもう遅すぎるのだろうが、浦沢直樹の『MASTERキートン』が何故か絶版になってしまっているらしい。この話を知ったのは、先日歯医者に治療を受けに言った際に待ち合い室で読んだ週刊文春である。以下一部引用と要約。

当時,浦沢氏が『YAWARA!』を連載していた事もあり,編集部の判断で「勝鹿北星」氏が原作者として付けられる。「勝鹿北星」氏は他にも「ラデック・鯨井」「きむらはじめ」と言ったペンネームを持つ原作者だが,実際には『MASTERキートン』の原作を書いたことはほとんど無く,大半は浦沢氏と担当編集者の長崎尚志氏が作っていた。そして勝鹿氏が降りるということになり、最終回に至るエピソードも浦沢氏自身の手によるもので、こうした事情は周知の事実である。
 浦沢氏は「印税はそのまま(五分五分)でいいから,増刷分では原作者のクレジット表記をもう少し小さくしてくれ」と申し入れ、一度はそれで決着の運びとなるはずだったが、そこに『美味しんぼ』の原作者でもある雁屋哲氏が横槍を入れる。
雁屋氏と菅氏は共に『ゴルゴ13』の原作を担当した事もある間柄で,「勝鹿北星の名前が小さくなる事は許せん」と小学館に抗議。厄介な事に菅氏は昨年末に他界しており,小学館が雁屋氏に配慮する形で『MASTERキートン』の増刷を停止した状態が続いているとの事。

 いわゆる「老害」だろうか。これが事実ならあまりにもくだらない話しで、『美味しんぼ』で文化論なんかぶちあげる資格は彼に無い。まあ、彼が原作を書いている場合の話しだが。