ダヴィンチコード

　遅ればせながらダヴィンチコードを読んだ。流行りものということもあって、それだけで敬遠していたのだが、読んでみると面白い。結末よりもそこに至るまでの経緯と謎ときはなかなかのものである。詳しくはいろんなところで特集されているだろうから触れないが、個人的に印象深いのは、どんな歴史も政治的権力者の都合によって書かれていくという点。日本書紀しかり。そして聖書も例外ではないのだ。この現代においても、ほんの数年前のことがらでさえ謎だらけになってしまう。それが2000年も昔ならなおさらだ。