情報操作

 突然ですが、情報の操作は怖いですね。

 F1に興味ない人(僕もそんな興味はないんだけど)は知らないかもしれないが、今年の富士スピードウェイでのF1はヒドかった。実際現地に行った知人の話も聴いたが、かなりひどい。詳しくは「痛いニュース」とか、「F1 富士 トヨタ」とかで検索すればたぶんボコボコ出てきます。はてな注目URLにもあるし。
 そのひどさもさることながら、親玉のトヨタのこの不手際に対する報道がさっぱりない。ないどころか「大成功」くらいの勢いで行っているマスコミもいるくらいで、事実とこれだけ違う報道がなされているのが驚きだ。それが何故なのかは言わずもがなだろう。インターネットでの情報がすべて正しいとは限らないが、今回の行為はほぼ間違いなく主催者の不手際や、運営方針、ファン軽視、ひいてはモータースポーツへの冒涜でもある。意識的でいなければ、簡単に情報操作にまきこまれてしまいそうだ。
 そういう「情報操作」ってことで、沖縄の自決強要の表記削除問題。
 状況的に追い込んどいて、「おれは死ねと言ったつもりはないよ。あいつが自分で死んだんだから」という理屈は、いじめで自殺に追い込んどいて「死ねなんて言ってない」というのと同じだ。仮に否定派の論客が言うとおり、もし一部の軍人が「命令した」という濡れ衣をかぶせられているとしたら、それは大問題だけど、それはそれで別に解決すべき問題。全体として罪のない住民が自決に追い込まれた事実は直視しなければならんだろう。さらにもし同じく否定派の人が良く言うとおり、もし「みずから望んで死んだ」のなら、それがどんなに悲劇的なことなのか考えるべきだと思う。これは思想の左右の問題ではない。
 けど、結局イデオロギーの綱引きを繰り返している面もあるのだろう。どっちでもいいから、議論中なのなら両方の意見をのせれば良いじゃねえか、と単純に思うんですけど、どうなんですかね。