とりあえず最近読んだ本。いつものように、とくに感想は詳しく書きません。

 太宰治津軽
 小島信夫抱擁家族
 円城塔オブ・ザ・ベースボール
 ポール・オースター『ガラスの街』

なんで突然太宰かというと、自分が住んでる街の市民講座みたいなやつで太宰の『津軽』をとりあげていて、講座料が安いのもあって参加したもんで、読み直し。文章自体に面白さがある。「文芸」。

小島信夫は、世の中的に代表作とされるこれをまだ読んでなかったので、なんの気なしに立ち寄った古本屋で見つけて読んだ。これは、傑作。読みながら感じる不安定な感じは何だろう。あ、この『不安定』は良い意味で。

ポール・オースターの『ガラスの街』は雑誌『coyote』に掲載された柴田元幸訳で読んだのだけど、同じような、というと「まったく違うよ」と言われそうだが「抱擁家族』と同じような感覚になった。

オブ・ザ・ベースボール』は面白いんだけど、ポストモダンリバイバルっていうことなんですかね。いろんなところでこの作品の批評を見るけど、なんかどうもしっくりこない。ぼくはこういうポモなのは、雰囲気は嫌いじゃないけど、どっか信用していないので。世代的にはどっぷりな人多いですけど。


ところで、なんか西成で暴動が起きてたのに、まったくメディアは取り上げていないですね。
http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/thesedays13.htm