言論の自由

 先日、知人の英国人が中国で雑誌を創刊する計画があるという話をしてくれた。
 そのときに僕は「自由に意見とか書けるのか?」という質問をした。
 すると彼の答えは「ある意味YESだし、ある意味NOだ」という。さらに
「むしろ日本の方が自由はないとも言える」という。
その理由はこうだ。
「中国では、政治的なことに関してはとても厳しい。その意味では言論の自由はない。
ところがそれ以外に関しては意外と何を言っても良い。平気でアーティストの悪口も書く。
反対に日本のカルチャー雑誌や音楽誌は、広告主にすり寄った太鼓持ち記事ばっかりじゃないか。」

なるほど。自主的に言論規制しているという意味では日本の方が危険ともいえなくもない。
一見自由なように見えて、なんだか自然とものを言わなくなる空気はちょっと怖い。