ADULT CHILD

wondermissile2005-02-04

ビーチボーイズというかブライアン・ウィルソンというか、とにかく彼等の1977〜1978年ころにお蔵入りになった作品『ADULT CHILD』をブートで発見。ドラッグ&アルコール&引きこもり&過食という、、、どうしようもない日々からやや復活したブライアン・ウィルソンは1976年『15 Big Ones』1977年『Love You』を作り上げ、続いてニュー・アルバム『Adult Child』を制作するのだが、これが当時のレコード会社から却下されてしまう。さらに気を取り直して制作した『Merry Christmas From The Beach Boys』も却下。こうした中でブライアンは、またも10年近くやる気をなくしてしまうことになる。まあ、そういういわくつきの作品である。肝腎の内容はというと、何故却下されたのか良く分からない、完成度のなかなか高い作品である。ただ誤解を恐れず言うと、「すげえ!」というほどの感じはない。ジャジーなアレンジの曲もあり、いわゆるビーチボーイズサウンドとは違う面もあり、その他彼等の置かれた状況(セールス面や時代性)などで却下されたのだろうか。いずれにしても彼等には未発表作に佳作が多く、楽曲選択やトータルプロデュースに長けたメンバーやスタッフに恵まれなかったことが、『SMiLE』以降の長い不幸の原因のひとつかもしれない。