ライブハウス

wondermissile2005-02-07

 ここ数年東京にはやたらとライブハウスが作られている。ここ1年だけでもいくつできたことだろう。音楽産業の不景気が言われはじめて久しいこの御時世に、何故そんなにライブハウスができるのかというと、一言で言えば「確実にもうかりそう」だからである。実際に経営した場合にどうなのかという点はひとまず置いておくとして、なぜそう思えるのか。バンド経験者なら周知のことだが、最初の内はライブハウスはただでは出演できないのだ。いわゆる「ノルマ」というやつをライブハウスに支払って出演するのだ。例えば¥1,500の前売りチケット20枚分の金額を保証金的にライブハウスに支払うわけである。そうすると、ライブハウスとしては、出演バンドが客を呼べる呼べないにかかわらず、その日に5バンド出演したと仮定すると、この場合\150,000の売上げが保証されるわけだ。このノルマが都内だとだいたい¥30000〜¥50000の範囲が多いのだけど、経営者としては「バンドを出演させることができれば確実に儲かる」ように思えるわけである。実際うまくいけばそういう安定した商売になる。つまりライブハウスの一部にはただの箱貸し屋さんなところも多いのである。そこには何かを生み出そうという真摯な態度はない。