最近某プロダクションの方と話をしていたのだが、「今の御時世、よっぽどじゃないと地方出身の子の面倒は見れないねえ」とのこと。つまり、まだ売れるかどうかわからない段階で経済的に生活の面倒をみることは難しいので、実家暮らしの子じゃないと契約しづらいというのだ。芸術分野でなにかを成し遂げようと思ったら、経済的な問題が非常に重要になってくる。親元にいて学生時代にバイトで得たお金をすべて自分のためにつぎ込める者と、自分の食費や住居費に割かなければならないものとでは、現実問題として大きな差が出るのだ。最近の調査で、地方から東京の大学に進学した者の1年目の経費が300万を超えるのに対し、親元であれば150万程度。およそ倍の差である。何とか克服した者も多数いるし、「本気だったらどうにでもなる」という人もいるだろうが。まあ言い出すときりがないしのでこの辺にしとこうと思うが、とかく世の中は公平ではない。でもなんとかするしかないのだ。