ニュー・オーダー

wondermissile2005-03-24

 ニュー・オーダーの新作『WAITING FOR THE SIRENS'S CALL』
シングルの『Krafty』はFMなんかでもよくかかっていて、あいかわらずな感じなのだが、それがまた良いという、ファンとしては安心なでき。そして4年ぶりのアルバムはというとこれまた、「これがニュー・オーダーですよ』という良い意味で何も変わらない、完成度の高いでき。最近のU2あたりと同じように、もはや目新しさやを求める必要のない域まで達したようである。そういうレベルに達した音楽というものは、いわゆるマンネリとかワンパターンというものとは明らかに違う。よく音楽評論家が「この作品には斬新な挑戦や新しい音楽性がない」なんていう批判をすることがあるが、そうした批判はまとはずれな場合もあって、ひとつの表現のクオリティを高めていく方法論だってありなのだ。大体において30歳以降に新しい音楽を創造できたミュージシャンなんてほとんどいない。表面的な手法が(たとえば新しい楽器やリズムパターンを導入したとか)いう場合がほとんどで、根本的なところではもはや再生産である。ただしそれでも素晴らしいものは素晴らしいし、だめなものはだめなのだ。
 それにしても、日本版を購入したら『Krafty』の日本語バージョン(!?)が収録されていた。しかもなぜかアジカン後藤正文作詞。意外と聞けなくもないが、こういうのはやめようよ。アジカンも引き受けちゃいけないよ。クラプトンとスマップもイタかったけど、最近の制作者のセンスというか厚顔さがわからん。