CD屋IN UK

wondermissile2005-06-23

 そんなわけでイギリスに行って来た。スコットランドエジンバラからリバプール、ロンドンという流れで、ローカル線やバスを使って移動。建物や田園風景など昔ながらのものが多く、実際に暮らすとなるとこれは良し悪しあるんだろうが、単なる観光客としてはやはり素直に感動するものだ。
 で、イギリスまできてCD屋をまわったりなんかもしたんだが、主な品揃えは日本とさほど変わらない。一応日本のミュージシャンはどの辺が置いてあるのかなと探してみたが、これが探し方が悪いのかほとんどない。ただしYMOはどこでもあった。あと三味線とか鼓童とかの太鼓ものなどの伝統音楽系。それと一部浜崎あゆみとか。たぶんそんなもんでしょうね、日本の音楽に対する認識は。有名な観光地だとほとんど日本語ガイドがあるっていうのに。
ロンドンのHMVにも行ったが、広いワンフロアがブルース、フォーク、オールディーズ、その他トラディショナル・ミュージックなどで占められていた。日本の音楽でいえば演歌や昭和歌謡長唄などでワンフロア使ってるようなもので、こうしたところが文化的な深みを作る所以かとも感じた。むやみに新しいことをしても実は新しくもなく、既に誰かがやっていたり、到達していたりすることがある。古いものにこだわりすぎてはいけないが、せっかく先達が数十年、数百年と積み上げてきた知識やメソッドを無視するのは効率的ではない。本当に新しく、力強い表現とは、こうしたしっかりとした基礎があった上で生まれるのだと思う。写真はセレクタディスクというSOHOのCD屋が何件か集まっているところのお店。