パンク
2005年8月号の「レコード・コレクターズ」を読んでみた。最近この雑誌の特集は分かりやすいものが増えてきたので、以前のような「誰ですかこれは?」というマニア一直線度合いは薄まってきたきていて、読んでも八割わからないということは減ってきた。
で、「英国パンクの衝撃とその音楽スタイル」という特集だったのだが、その中で面白かったのが小野島大の文で冒頭に引用されているKORNの発言。
「俺たちがパンクに影響受けてるかって?パンクなんて大嫌いだよ。あんなサーフィンできそうなほどハッピーでお気楽なものに、なんで俺達が影響されなくちゃならないんだよ」
なるほど。すごくよくわかる反面、KORNとオリジナル・パンクの何が違うって「ユーモアだな」ということも感じた。パンクはもちろんクソ真面目にアチチュードが重要と言う説は支持したいところではあるが、良質な批判精神には良質なユーモアが有効な場合もあって、そこへ行くとKORNなんてユーモアのかけらもなく、(その真面目さ振りが今となっては逆に笑えるという面もある)、まあどっちでもいいじゃん、と思うわけだ。
あと、やっぱサーフミュージックはお気楽の代名詞なんだな。まあその通りだけど。
なんにしても今のパンクは本当に健全だし、スポーティだし、なんかこう、そういう人たちが真剣に「俺等のメッセージは」とか言うと笑っちゃうときがある。
あと、関係ないけど「NANA」ってかなり話題だけど、ライブイベントやってて、しょっちゅうライブハウス行く者としては、今あんなカッコでライブハウス出てるやつはかなり痛いです。その辺みんなどう思ってるのかな?マンガ特有の間違ったミュージシャン像の系譜ってあるような気がしますが。