wondermissile2005-11-29

 西村議員の逮捕。ネット上の右寄りの人たちはどんなかんじなんだろう、と思っていたら、やはりこの逮捕自体の陰謀論が出ていて、これまたメンドウクサイのでいちいち書かないが、要はトンデモ。反日たたきには盛り上がるが、この話題に触れないという姿勢。思うに、僕の勝手なイメージとして、右を自認する人間ほど潔くあるべきだと思うが。

 まあ、右な方には嫌われまくり(左もどうかわからんが)な大江健三郎。最近また新刊が出ていたが、あえて初期の「死者の奢り」「他人の足」「飼育」と読んでみる。素晴らしいとは思うけど、感覚的に若干ひっかかるところあり。まあ時代背景の違いもあるだろうが。その辺もまた書くのがメンドクサイのでとりあえず省略。

 そういうメンドウクササで思い出して読んだのが保坂和志の「この人の閾(いき)」。登場人物のひとりである女性がよく本を読んでいるんだけど、「だって、もう読むだけでいいじゃない。何読んだって感想文やレポート書くわけじゃないんだし。読み終わって何も考えたりしないでいいっていうのは、すごい楽なのよね」ということを言う。この人の小説は見事なくらい何も起こらないんだけど、面白い。