言論の自由

 漫画週刊誌がムハンマドの風刺漫画を掲載し、それに対するイスラム信徒やイスラム諸国の猛反発が起きている。フランスのマスコミは「言論の自由」という原則にのっとりこれに猛反発。ルモンドは社説で、「イスラム教徒にはムハンマドを風刺した絵はショックかもしれないが、民主主義においては、人権を踏みにじるケースを除き、言論を取り締まることはできない」と主張。

 詳しいところがわからない点や、自分に強い信仰心がないということで、一概にこうだ、と意見を言いにくいのだが、単に印象で述べるなら、「言論の自由」「民主主義」と言ってもそれには程度ってものがあり、いくらフランス人がその原則で理論的言ってみたところで、根本的に他の文化に対する理解や畏敬の念がないのであれば、やはりそれは「言論の暴力」と言われてしまうことだってあるのではないだろうか。「キリストや仏陀だってかかれてるんだから怒るな」という風刺もあるようだが、それはまた見当違いな風刺と反論。大体本格的にイエスをテロリストのように描いたら滅茶苦茶反発するだろうに。ジョン・レノンが「僕らはイエスより有名だ」みたいに言ったらどうなった?イエスを黒人で描いたらどうなった?と突っ込みたくもなる。