議員定数
脈絡はないんだけど、議員定数を減らすという話をときどき耳にする。
要は、この厳しいご時世、議員にかかる人件費も馬鹿にならんし、無駄に議員が多いから減らしましょう、という話だったり、硬直した政党政治を打破するためだったりと、いろいろ理由はあるようだ。
もともと、あんまり僕自身考えてなかった問題なんだけど、印象的には定数削減は賛成だった。
自分が得られる情報内ではろくな政治家はいないし。
でも、今のままで削減するとまずいんじゃないか、とも思った。
そう思った理由。
定数を削減するということは、自然と議員になるための競争率は上がる。
理想的に進めば、質の高い議員が少数精鋭的に選出されるのだろう。
が、果たしてそううまくいくだろうか?
少ない椅子を、資本力と地盤を持った二世三世議員が、よりいっそう独占することになるのではないか。
あるいは、圧倒的な組織力をもった何らかの団体の候補者しか当選しなくなるのではないか。
少ない資金を草の根の活動等でがんばって、ぎりぎりで滑り込んでいた良心的な候補者が駆逐されはしないだろうか?
たぶん、何も規制せずに定数を減らしたら、そうなるだろう。
そして、そういう人種ばかりが少数集まって国政を動かすことになったら。
たぶん、ろくなことにはならないだろうな。