府中の仮免技能試験

 これを読んでいる人には、府中の試験場で免許を取ろうとしている人もいるだろうから、経験上での、府中対策を書いておこう。と思うのだが、基本的には「運転に慣れるしかない」のだ。いつも練習しているコースと違って、ほぼ初めてのコースになるから、いくら事前に地図などを憶えたとしても、あまり役に立たない。その上で、いくつかポイントをあげておくと、

1 府中の試験場の試験官は、運転上の「メリハリ」を重視する。
 これは、僕の通っていた非公認教習所の教官も言っていたのだけど、実際その傾向は強い。メリハリとは、「スピードを出すべきところでは出し、減速すべきところでは減速する」ということ。
 僕が数回落ちた中で、コースを完走したにもかかわらず「安全運転し過ぎ」という理由で不合格になったことがある。
 そして、これは次のポイントと関係する。

2 運転に慣れている雰囲気を出せること(落ち着いていること)
 これは、運転に慣れていなければ無理なようにも思えるだろうが、実際一番重要かもしれない。教習所の教官とのおしゃべりの中で、教習所の教官になりたての頃は「とにかく怖かった」という。考えてみたら、まったくの素人の運転の助手席に乗るのだから、たまったものではない。
 それと同じことは、試験場の試験官にも言えるようで、「試験官が怖くない」運転ができれば合格するし、場合によっては多少のミスも気づかれないことがある。怖々とやっていたり、ばたばたと落ち着きがないと、それだけ試験官も要注意とみなす。同乗していて安心感を感じさせる態度が重要なのだ。つまり1のメリハリというのも「安全運転し過ぎ」の運転は、実際となりに乗ると、かえって怖い。運転者の不安が伝わってくるからだ。まあ、実際に路上に出ると、ちゃんとスピードを出せないとまずいので、当然ではあるが。

3 目視の徹底
 公認教習所でも同じだろうけど、とにかくこれ。実際にちゃんと見えているかどうかはこの際関係ない。「首を振り続ける」ことが重要なのだ。もはや「あっちむいてほい」的なゲームと思った方が良い。
 ここで重要なのは、ここは免許取り消しになった人が多いという先日の記述。
 つまり、通常よりもおそらく「安全意識」の徹底は重視されているのだ。僕が見た中でも、さすがに運転自体はかなり慣れている取消者の試験車に同乗したとき、まったく問題がないように思えたけど、この人は落ちた。これは目視不足による。本人はやっていたかもしれないが、もうひとつ重要なことは、試験官にわかりやすく目視しなければいけないことだ。試験官が「ちゃんとやっているな」とわかるアクションが必要なのだ。

4 大型車両に気をつける
 府中では大型免許も同時にやっているので、同じコースをトラックやバスが走っている。慣れないと、大型車がきただけでビビる。が、ビビるとまずミスを犯す。あきらかなミスを犯さないまでも、むやみに減速しただけで「なんでスピード落とすの?」と減点される。
 つまり、大型車両に気をつけるというのは、「大型車両も普通の車」と思うこと。

5 車線変更
 どこで練習したかにもよるのだが、狭い教習コースでは、2車線以上の道が少ない、あるいはない場合がある。すると、たとえば「次、そこを右」とか言われたときに、右折の車線に入るのが遅かったり、気づかなかったりすることがある。どの道が複数の車線かは、憶えておいた方が良い。

6 ちゃんと寄せる
 曲がる前にはちゃんと寄せましょう。たとえば右折直後の左のS字に入るように言われたとしても、ぴったりかっちり左に寄せましょう。僕の経験上では、けっこう、この「寄せる」ことを重視する試験官は多いようだ。

7 自分より前の受験者に惑わされない
 これは公認教習所であっても同じかもしれないけど、府中では、受験者の女性が泣く、ということが頻繁にあります。別に警官は泣かそうと思ってる訳でもないし、試験中だから必要最小限の言葉しか言わないのだけど、その雰囲気が、初対面の制服警官なので、まあ怖いわけです。そこで、試験中ミスを指摘されたりすると、運転中でも泣き出してしまう女の子がいます。その後になったりすると、とにかく雰囲気が悪いです。
 そのほか、いろんな人がいるので、とにかく惑わされないこと。


などです。ほかにも思い出したら書いていきますが、こんな感じ。