仮免試験

 そういうわけで、初日からすぐ車の運転をするというスピーディさが非公認教習所なのだが、やはりそこは数多ある教習所の話と同じく、いろんな教官がいて、厳しい人優しい人、手が出る人、おしゃべりな人、と様々。いろいろ苦労する訳ですが、こういう話はよくあることなので省略。

 で、まずは仮免の学科。これはとりあえずクリア。府中の試験場では午前と午後に毎日平日に試験が開催されていて、受験者が多くないときは、午前中受けてだめならその日の午後に申し込んで再度受験というのも可能らしい。実際受けてみて、半分くらいの人が落ちていたのがちょっと意外。

 そして、何回かさらに練習して、仮免の技能試験。「まあ、平均して2〜3回かかるかな」と言われていたので、初回から受かることはないかな〜と思っていたけど、どっかで一発合格を期待しつつ、試験場へ。
 
 府中の試験場は、平日8時30分からと、13時からの2回試験が行われていて、学科試験に合格すると、技能試験の予約カードをもらう。その予約カードを切符の自動発券機みたいなやつにいれると、カレンダーとa空きスケジュールが出てきて、その中で自分の都合の良い日時を予約する。予約状況は時期にもよるようで、夏休みになると学生が増えるため、少し埋まり気味になり、2週間待ちくらいの間隔が空くこともあるが、だいたい1週間後なら空いていることが多かったように思う。
 
 当日、試験を受けるために必要な受験料分の印紙を買って、2階の受験者待合室へ行くのだが、1階の印紙売り場には公認教習所を卒業してきて、あとは免許をもらうだけ、的若者がいっぱいいて、ちょっと「けっ」と思いつつ、エスカレーターに乗る。途端に妙な緊張感をともなった静寂した空間。

 仮免技能コースは4コース、ABCDがあって、これは定期的に変えられる。待合室に入ると、マニュアルはAとD,ATはBとCとか書いた札が下がっていて、部屋の後ろにはコース図が張ってある。
 事前に教官から「こういうコースかも」と渡された地図はあったのだが、自分の場合はちょうど更新された後らしく、まったく未知のコースだった。
 とはいえ、そもそもこの府中の試験場のコース自体が初めてなのだから、いくら事前に地図があっても、あんまり役に立たない。ぶっつけ本番的状態になる。これが非公認教習所から免許をとろうとすると難しいところだ。
 
 で、受験票と採点票みたいなものを交換して、試験開始。最初の説明の時間になると、警察官がぞろぞろと5〜6人やってきて前に立つ。その瞬間「あ、完全にアウェイだ、、」という思いが完全に固まる。
 僕は、公認教習所の試験の雰囲気は知らないが、この警察官がずらりと並んで、しかも試験中は警官を隣に乗せるという緊張感は、初回すぐに慣れるものではないと思う。
 で、あえなく不合格。曲がる際の寄せや、バックミラーの確認をする余裕がまったくなく、途中で終了。

 そんなわけで、一発合格の夢は砕けた訳だが、その後相当苦労した。結果的に僕は5回目で合格。
ところで、その不合格回数だが、これも免許センターでの受験では、時期によって波があるそうだ。最初平均2〜3回と言っていた教官が、合格後「最近は5〜6回落ちるみたいだね、埼玉の方じゃ10回くらい落ちるとか」言っていた。つまり、厳しい時期、場所があるようだ。

 というわけで、へこたれないでがんばりましょう。試験自体についてはまた後日。